北勢線の車窓から。2月の陽だまりの中で確信した、中小製造業が「AI」でジャンプアップする未来。

AI

北勢線の小旅行

 昨日は、黄色いナローゲージ、北勢線に揺られていました。 2月とは思えないほど穏やかで暖かい日差しが、車内に差し込んでくるのどかな午後。ガタゴトという独特のリズムに身を任せ、ぼんやりと車窓を眺めていました。

 線路沿いには、田園風景に混じって、あちこちに中小企業の工場が目に入ります。 「田舎」と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、そこには日本のものづくりを実直に支えてきた、変わらない風景がありました。

 ふと思ったのです。 「ここの工場の皆さんは、今話題のDXやAIなんて、自分たちにはまだ縁遠い話だと思っているかもしれないな」と。

 日々、現場の職人さんが汗を流し、機械の音に耳を澄ませている世界。 ITやAIという言葉は、どこか都会のビルの中の出来事のように聞こえるかもしれません。

 でも、私は確信しています。 今こそ、中小製造業がAIという「新しい道具」を使いこなし、大きくジャンプアップできる絶好のチャンスなのだと。

 AIは、決して熟練の技を奪うものではありません。 むしろ、長年培ってきた「職人の勘」や「現場の知恵」をデータという形にして、次の世代へつなぐための強力な武器になります。 人手不足に悩む現場で、単純な作業をAIに任せ、人間がより創造的な仕事に集中できるようになる。そんな未来は、もうすぐそこまで来ています。

 車窓から見える一つひとつの屋根の下に、守るべき技術があり、支えるべき暮らしがある。 「あそこの会社の一助になれたら。この技術をもっと世の中に広めるお手伝いができたら……」 そんなことを考えながら、私は春のような風に吹かれていました。

 DXは、孤独に進めるものではありません。 私は、皆さんの隣で、同じ風景を見ながら一緒に走りたいと思っています。 難しく考える必要はありません。まずは、あの北勢線のように一歩ずつ、でも確実に、新しい景色を見に行きませんか?

 2月の暖かい日。車窓からの風景に、私は明るい希望を見ていました。